アスベスト(石綿)とは
なぜ、アスベストは使われてきたのか
アスベスト(石綿)は、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ安価であるため、さまざまな用途に使用されてきました。特に建物には、壁・天井・梁・柱などに防火・耐火・吸音・断熱の目的で使用されました。
日本では1970年代以降の高度成長期に建築物の断熱保熱を目的などにアスベストが大量に消費されている。
現在もアスベストは使われているのですか?
現在は、昭和60年(1985年)に吹き付けアスベストは禁止となりました。2004年までに石綿を1%以上含む製品の出荷が原則禁止され、2006年9月の労働安全衛生法の改正により全面製造禁止となりました。(代替品が確立していない特定分野の部材については政令により代替が確立されるまで製造の禁止が猶予されております。)
ただ、現在も吹き付けアスベストが禁止となった1985年以前に建てられた物には、アスベストが使われていると考えられます。
アスベストは危険なの?
石綿繊維が肺に吸入されると、肺胞や呼吸細気管支といった部分にとどまったり、リンパの流れなどにそって、胸膜や腹膜などの臓器を取り巻く膜に触れる部分に到達します。そこで、異物である石綿を排除しようとする白血球のような免疫細胞による攻撃によって炎症反応といって、むしろヒトの組織自身の細胞を壊すようなことがおきます。
また、長い間組織にとどまると、細胞の新陳代謝などの際に、細胞をとりまく膜を介して遺伝子に影響を与えて悪性の腫瘍を生じると考えられています。悪性腫瘍を起こしやすい性質として、繊維の形状が細く長いこと、体内で溶けにくいことがあげられます。
起こりうる健康影響としては、じん肺の一種である石綿肺、石綿肺がん、中皮腫(胸膜、腹膜、心膜、精巣鞘(しょう)膜)、びまん性胸膜肥厚、良性石綿胸水(石綿胸膜炎)があげられています。
上記健康影響は、石綿粉じんを肺に吸入することによって起きる可能性があります。
(社団法人 日本石綿協会ホームページより)
建物にアスベストが使われていることが判明したらすぐ除去する必要があるのですか?
アスベスト含有の建材があった場合でも、飛散する可能性がない場合は、法律の面でも問題はありません。
しかし、飛散する恐れがある場合は、対策をする必要がありますし、また、人体に影響を与える可能性があるアスベストを放置しておく事は、安心できないかと思います。
また、建物の解体、改修などの工事の際には、法律で決められた方法でのアスベストの調査、除去と廃棄が義務づけられています。

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